カードキャプターさくらの話

2015年で、なかよし60周年。

正直、幼い頃はちゃおとりぼんの二刀流で、なかよしの派閥には属しておりませんでした。「ぴちぴちピッチ」とか小学生の読み物にしては超エロかった。手が出なかった。

そんな中で、唯一私がなかよしで心を奪われた少女漫画があります。

それが、カードキャプターさくらです。

友枝町に住む小学四年生(!)さくらが、伝説の魔術師クロウ・リードの作った「クロウカード」を集めながら成長していく…

魔法の杖も買ったし、コミックも姉と喧嘩しないように、2冊ずつ買っていました。(中に、しおりとしてクロウカードが入ってて、それと杖を使ってさくらちゃんごっこをしていた)そんな、私の青春であるCCさくらのなかよし60周年を記念した新装版が出たんですね。

改めて読んでみると、深い。深すぎるよ。こんなの小学生のときに読んでたんだね。良い機会なので、大人になった今、CCさくらについて思うところを語ろうと思います。

 

さくらちゃんの周りの人々

さくらちゃんはカードキャプターである以外は、いたって普通の女の子。しかし、さくらの周りの人々はどうでしょう。

例えば、さくらの親友・知世ちゃん。彼女は、いつもさくらを優しく見守り心の支えとなります。が、さくらの(知世に対する)「好き」と知世の「好き」は少し違うと本人は語ります。

小狼は友枝小の転校生として、最初は敵意を向けていながらもさくらに惹かれていきますが、最初に好きになったのは、さくらの想い人である雪兎さん(つまり男性)。

そもそも、雪兎とさくらのお兄ちゃん・桃矢も、言い切ってはないけどお互いを想い合っているし、さくらの友達の利佳ちゃんは、実は担任の寺田先生とお付き合いをしている。そして知世の母・園美はさくらの母・撫子を何よりも大事に思っていた。

敢えて誤解を招くことを恐れずに言うと、CCさくらの世界には「変わった」恋愛をしている人が多いんですね。「普通の」恋愛をしているのは、さくらの友達の千春ちゃん・山崎君カップルくらいかもしれません。(といいながらこの2人も幼稚園からの付き合いらしいから普通の小4ではないかな?)

 

さくらの立ち位置

言いかえると、この漫画の登場人物はマイノリティばっかりだと思うんです。ただ、(少なくともお話の中で見える限りは)誰もそのことに疑問を持たず、受け入れている。その中で、やはりキーパーソンとなっているのが主人公・さくらだと私は思います。小狼が雪兎のことが好きだと気付いても、さくらはその事実を受け入れる。雪兎に告白したとき、雪兎の「いちばん」が桃矢だと知ってさくらは「うれしい」と言う。

この少し変わった世界に、「誰にでも優しい」さくらを通して触れることで読者は、何も疑問を抱くことなくこの物語を自分のものにできるのだと思います。(少なくとも、小学生の頃の私は登場人物の年の差、同性愛について疑問を持たず「素敵だなぁ〜」と思っていました)

また、物語の中で、さくらの恩師・観月先生や知世は繰り返し「みんなさくらのことが大好き」だとさくらに伝えます。そう、登場人物もカード達もさくらが大好きなんですね。

少女漫画のヒロインってやっぱり誰からも愛されているんだけど、こんなにはっきりとみんなに愛されているヒロインってなかなかいないんじゃないでしょうか。

 

優しい世界

つらつらと述べてきたように、みんなを愛し、愛されるさくらの物語は本当に「優しい」。悪意のあるキャラクターは一人も登場しなくて、誰もが大切な誰かのことを想っています。

この物語はマイノリティを描いているわけでは決してない(と思う)けれど、大人になった今改めて読むと、彼ら一人一人に背景や物語があるんですね。登場人物一人一人を主人公に漫画が描けるくらいに、彼らに物語を感じるんだけれど、さくらを通して彼らに触れるというのがなんかすごくイイなと思うんです。(ボキャ貧)

だから、私がCCさくらで好きな回は、バトル回ではなく、さくらがおじいちゃんにバレンタインのチョコを贈る回であったり、さくらが雪兎に告白する回であったり、最終回であったりします。

毎日生きていると優しくない人間を沢山見ます。傷つくこともあります。けれど、CCさくらを読んでいると、辛いことがあっても「優しく」いようと思えるんですね。21歳の私にとって、カードキャプターさくらはそういう物語です。

色んな人が色んなところでこの手の話をしてるとは思うのですが、自分でまとめたかったので今回100パーセント自己満で語ってみました。CCさくらは、小学生の私にとっても今の私にとってもバイブルであると再確認。CCさくらはいいぞ。

余談ですが、好きなキャラクターとか本当に選べないんだけど、女性キャラだと観月先生がチャーミングで好きです。知世ちゃんも大好き。あとは、本当に桃矢と結婚したいですね。マジで。

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