嫌いな子の話
突然だけど、私には嫌いな女の子がいる。
最近は「嫌い」というより「苦手」くらいに落ち着いてきたので、正確には「苦手な女の子」なのだけど、そう書くと逃げているみたいだから、ここでは「嫌いな女の子」という表記に統一する。
その子はハッキリとした美人で、身長やら髪型やらが私と似ている(顔とスタイルは彼女の方がいい)。某バンドのボーカルに似ているせいで、馬鹿みたいな話だけれど、私は今でもそのバンドの楽曲を聴くことができない。
その子と疎遠になったのは今から2年以上前で、そのきっかけは同じ人を好きになったことだった。あまり思い出したくないけれど、当時は同じ人を好きであることにお互いが気づいていて、同じコミュニティで顔を合わせなきゃいけないから最悪だった。恐らく向こうも私のことを超絶嫌っていた。
余談だけど、あの頃の人間関係(三角関係?)は客観視するとクソ面白いので、今でもたまに飲み会のネタにしてしまう。(聞きたい人がいたら飲みに行きましょう)
色々あって、当時取り合ってた男の子とはお互い何も関係がなくなったんだけど、結局今でも彼女との関係は修復されないままで、同じ空間にいても殆ど話すことはない。その雰囲気は周囲から見ても明らからしく、後輩からは「◯◯さんと仲悪いんですか?笑」と聞かれたこともある。(ウケる)
私の中で彼女は、嫌いだけど「いること」は意識する存在、みたいなかんじだった。(そういえば昔は、ミュートしている彼女のツイッターをわざわざ見に行ってはイラつくということをしていた、ツイッター向いてない。)
それだけではないけど、そのコミュニティに対するモヤモヤがチリツモ的に溜まっていて、距離を置こうとアカウントを消したのが数ヶ月前。わりと平穏に過ごしていたのに、つい先日、久しぶりに出席した飲み会で彼女の真向かいの席に座ることになった。
固まる私、目を合わせない彼女、ビールの味が分からない、モツ煮が食べたい、けど彼女が嫌いだったらどうしよう!!!!!!!
けど、頑張って話しかけた。話を合わせた。私お得意の超絶愛想笑いが何度も出たし、1時間で座席を移動したけど、なんとか乗り切った。
なんというか、これは私にとっては結構びっくりすることだった。彼女がどう思ってたかは分からない(多分こちらの無理が伝わっていたんじゃないかと思う)けど、どうでも良かった。
それで気がついたんだけど、私は多分彼女と仲良くなりたかったのだ。
彼女との関係が最悪になる前、そのコミュニティで最初に彼女と話したのは私だった。初めて話したとき、この子とはもしかしたら友達になれるかもしれないと思った。
そのあとも、彼女は私に会うと、服装を褒めてくれた。あとなんかよくわかんないけどアイラインを引くのが上手いね〜と褒めてくれた。そういえば疎遠になってからも、このことをたまに思い出していた。(今思い出してもアイライン上手いねってなんだ)
けど結局、私は彼女のことを好きになれなかった。きっかけだけが全てじゃない、今思うと性格も全然好きじゃない(と思う、この距離感だからかもしんないけど)。
多分向こうにとってもそうで、お互いに、相手のことは大学時代の黒歴史の登場人物の1人としてカウントして、たまに飲み会のネタにしたりするんだと思う。
今後一生、彼女との関係が劇的に変わることはないと思う。来年からは殆ど顔も合わせなくなるし、facebookでたまに名前を見る程度になると思う。
だけど、完全に忘れるまでは、完全にどうでもいいと思えるまでは、私はきっと、あのとき明確になってしまった、仲良くなりたかったという気持ちをたまに思いだすと思う。
完全に忘れたいのか、今からでも仲良くなりたいのか、今はまだわからない。
追記。
久しぶりに論文以外の長文を書いたのになんだか切ない話になりました。
就職活動も早々に諦めて、今は来年からも勉強できるように勉強をしています。昔の外国の偉い社会学者が社会や集団や人と人の相互行為について小難しいことを言ってるのを見ると、なるほどなぁとわくわくします。けど、社会学者って近くにいたら絶対にめんどくさいと思うしみんな超性格が悪いと思う。みんな友達少なそう!ちなみに私も友達が少ないです。
※画像は最強のチーズリゾットです。